CN遺伝子日記帳

技術的な問題への解決策を提案するふりとか同人誌の話とか

ちょっとえっちなおもひでぽろぽろ

 当時○学生である。北海道の東も東、サンマの穫れる港町で、僕は友人のKくんと18禁衛星放送のサンプル画面に釘付けになっていた。

「しかし君、恋は罪悪ですよ」とこころの先生は言ったが、多分、「衛星軌道から人類の英知を以って地上へもたらされるエロ動画を○学生が見るのも罪悪ですよ、そりゃ」と言うはずだ。閑話休題、当時はgoo.co.jpがエロサイトだったため(検索エンジンのgooはgoo.ne.jp)、僕は純粋に間違って茶の間でエロサイトを開いてしまったことがある。ダイアルアップの接続音を聞くと今でもちょっと興奮するのはそのせいなのかもしれない。

 とにかく、Kくんの家に行くとエロ動画が見れるし、Kくんのお兄さんの机の引き出しに収まっていたエヴァのエロ同人も見れた(お兄さん本当にすみません。あとプレステのセーブデータを上書きしてすみません)。彼の家にはスケベが溢れていた。ご両親はお固い職業だというのに。

 溜まり場と化していたKくんの家に行けばサンプル動画を見る日々。ついでに僕はよく冒険と称して河原でエロ本を探していた。貪欲すぎだろ。実際よく見つかったしね。潮干狩りかよ。

 一方で○学生も高学年となれば、どうにもご多感あそばせて諸々ありげな時期に突入する頃合いだが、うだうだ言い合いつつ男女で放課後に遊んだりもしていた。つまり、あの日、女子二人がKくんの家に遊びにきたのも必然だったわけだ。ついでに四人で例のサンプル動画を見たのもまた必然。釘付けになっていた四人。世界の裏を明け透けにするモザイクが、縦横無尽に画面上を駆け巡った。しかし、やがて動画は終わりを告げる、「この先は有料会員登録をしてください」の宣告とともに。

 その後、四人で普通に遊んだ。何もなかったかのようにゲームをした。Kくんの家のプレステは、「裏っ返さないとディスクを読めないんだ」と彼の声も裏返った。いやゴメン、これは脚色です。卒業式まで何ら関係は変わらず、僕は卒業とともに札幌へ引っ越した。正直あの日は、かなりえっちな日だったと、ふと思い返すときがある。俺は未だ童貞だけど。

 ちょっとえっちなおもひで、あなたにも眠ってませんか?