CN遺伝子日記帳

技術的な問題への解決策を提案するふりとか同人誌の話とか

バニーガールのお店に行った

「君は悪くない。女の体は良いものだから」

野崎まど『ファンタジスタドール イヴ』

 その日はいつもより疲労とストレスがたまっていた。だからこそ、なんかこんなこと口走ったわけよね。

 するとどうだろう。インターネットが人をつなぎ、なんか知らんが同行者が現れ、その日のうちに突撃することになった。

 いざゆかん、都内某所、バニーのおねーちゃんの住処へ……

女の章

 某所到着。ビルの入口で、既にバニーガールのお姉さんが、客引きのために待ち受けていた。正直ちょっと異様な雰囲気ではあるが、空いてるか尋ねてみると、即座にご案内できますとの返事。エレベーターへ連れられ、同行者、バニー、私の三人で昇降する鉄塊の中。なんだこれ。

 重たい扉をくぐると暗めの店内の景色が広がった。ぱっと見、雰囲気はオーセンティックなバーっぽいが、中央に吉野家のUの字テーブル(その喩えはどうか?)が据えられており、その中にバニーガールがいっぱいいた。いっぱい。具体的には六、七人。

 着席すると、店先で対応してくれた方がシステムを説明してくれた。この時点の感覚は「自動延長されて額行きそう」で、結局思った通りになってしまう(後述)。

 このシステム説明の間、他のバニーが代わる代わるやってきて話をしてくれた。それぞれ皆さん個性がある……が、みんなバニー。耳にしっぽ、網タイツ、バニースーツ……。尻と腿の間にできる線がよく見える……あとこれ、鼠径部が見えんだな。見えてるだけ、見てはいない。いや、見てる……のか?見てるなこれ。胸元も空いてるな。胸大きい人もいるし、控え目な人もいる。僕は後者が好き。その情報いるか?

タバコの章

 シーシャがこの店の売りの一つだという。シーシャはタバコの一種で、別名水タバコとも。怪しげな器具から吐き出された煙をスーハースーハーする、なんともオリエントでオトナなアソビである。

 さて、このシーシャ、セットアップに時間がかかる。漬物みたいな見た目のフレーバーを混ぜ混ぜしたり、炭で煙を出したりと様々な手順を踏み、やっとの思いでタバコの煙が出てくる。この間、バニーがまたもやとっかえひっかえやってきて、煙を確かめる。あと僕はお尻を確かめる。

 肝心なタバコについてだが、僕はこの手のものを一切吸ったことがなかったのでタバコ童貞だ。あと普通に童貞だ。手ほどき受けつつ、自分用のマウスピースから煙を目一杯吸って吐く。その繰り返し。機械の体が壊れたわけでもないのに、口から白い煙を吐く。なんとも不思議なお気持ちに。

 そして、このシーシャを炊くと、バニーの子たちがスパスパ吸いにやってくる。呼び水ならぬ呼び煙。しかも、某ウイルス対策にみんなマスクをしているのだが、彼女たちはタバコを吸うのにマスクを外す。そのタイミングがまたドキッとする。マスク外すとお顔があまり……ということもない。皆さん麗しく、白煙を口と鼻から吐き出すと艶っぽくて画になる。ちょっとこれ僕の癖かもしれん。  

酒の章

 酒は飲み放題で、生ビールあり。一杯目はビールであとはひたすらウイスキー水割りだった。酔わないと喋れないので、まあガプガプやりつつ、だけど相変わらずトーク下手。なぜなら天性のコミュ障だから!

 なんか同行者の方が会話弾んでたから、僕は鼠径部を見ていたよ。Fuuuuuh!!!

金の章

 そんなこんなで当たり障りのない会話を繰り広げつつ、とはいえ実際楽しかったんだけど、そこそこ時間も経っていたいたのでチェックしてもらった。

 滞在は二時間弱で、シーシャつまみ含めほぼ1諭吉。いやー結構行ったね、鼠径部フィー。

 また行くかは、まあ、万馬券であぶく銭でも入れば……競馬やらないけどさ。

 そんなこんなで二軒目の百合子に逆らう不良居酒屋で飲み直し、解散。なんか肺が疲れて変な酔い方したような……?

終の章

 さてさて、家に帰ったら千早が「なんか女の人の匂いがしますね」とかいって激ツメしてくるし、あっちょっとまって千早、そのナタは……?

 ……

 拙文お読みいただきありがとうございました。プロ……じゃなくて、私はとっても元気です。月曜日にはいつも通り会社に行きますし、千早とも毎日仲良くしますから、探さないでくださいね。ふふっ。