GWの折、皆様、いかがお過ごしでしょうか。我らがサークルCN遺伝子は6/9のISFに向けて絶賛準備中と見せかけて通常営業でございます。出すべきものは出る予定ですが。
掲題の件ですが、今更ながらハイレゾ音源を試してみました。
市井ではハイレゾ音源なんて情報理論の開祖であるところのクロード・シャノン先生のサンプリング定理に背くオカルトなんでしょ?と決めつけられている(当社調べ)ようですが、以前のアイマスコラボヘッドホン・オーディオプレイヤーで試聴した『眠り姫』が素晴らしかったことを、茶の間の御神体(等身大千早ポップ)と相対しての瞑想でなんとなく思い出したわけです。
しかして、その経験と理論のアンビバレンスの根源については以下の記事が詳しく。
要は、CD音源は迫力のためにバカスカ音量を上げたことで小さく鳴っている音が聞こえないと。
ハイレゾ『眠り姫』も聞こえたことのない木管楽器が聞き取れたので、恐らくこのメカニズムに当てはまるでしょう。
そして、そもそもリマスタリングで波形が変わっているのであれば、御大層なプレイヤーやイヤホンを使わずして「ハイレゾ」の恩恵にあずかれるはずです。
ということで音源をWebで買ってみました。GWの狂乱で混雑するお外に出ることなく買い物を済ませられてインターネットは素敵ね(序文回収)。
購入サイト
アイマス特設サイトがある。一曲540円。flacとwavが選べる。flacはiPhoneで再生するのに面倒なようだったためwavを選択。一曲200MBぐらい。ワオ。
再生環境
ゴージャスな環境ではないことがミソです。
- iPhone
- AVIOT TE-D01A
- 余談だけど、分離型ワイヤレスイヤホン初体験でかなり気に入ってる
感想
二曲購入。残念ながら『眠り姫』はコラボオーディオプレーヤー限定だったらしい……。
- 目が逢う瞬間
一曲目。MA1収録の千早ソロ。
通常版は明らかにシンセとリズムトラック、ボーカルの音がでかい。ただ、ボーカルが強調されるのは「キャラ物」としては正解かもしれない。
一方でハイレゾは前述の音が抑え気味ではあるが、むしろボーカルが全体と調和しているような印象を受ける。バッキングのギターもよく聞こえる。かなり聴き心地が良い。
そして何よりアウトロの千早のuh-のコーラスが艶っぽくはっきりと聞こえる。千早はえっちだからな(?)
- 細氷(M@STER VERSION)
二曲目。MA3収録の千早ソロ。
期待していた通り、ハイレゾはオーケストラの音が分離よく聞こえる。大オーケストラの中で千早が自らの熱で氷を溶かすために歌う……ように途中まで聞こえていたのだが、どこか物足りない。
通常版を再生すると答えは明らかで、ボーカルの音量が薄い。私にとっての『細氷』の光景は、千早が大オーケストラと対峙しても飲み込まれることなく燦然とした歌声を存分に揮う姿であり、それが眼前にありありと浮かんでくる感覚に惚れ込んでいたのだった。千早の歌声の卓越した性質であるところのダイナミズムも薄れた感がある。
……これじゃ、マスタリングが解釈違い。
とはいえ、記述した通り、曲としての調和はハイレゾに軍配があがるし、ラストの終止感もハイレゾのほうが強い。通常版はたらたらとアウトロを流して欲しいと感じていたのだが、これは意外な感触だった。
まとめ
以上。じゃあね。